”若いから”できていたはずのニキビ。しかし「大人になってもニキビができて困っている!」と思っている方は多いと思います。ではなぜ、大人になってもニキビができるのでしょうか?思春期のときとできる場所や頻度が異なるため、しっかりと原因を理解することで大人ニキビの対処と予防をしていきましょう。
そもそもニキビはなぜできる?
肌は本来、汗と皮脂(油)を体外に排出しています。そしてその2つが混ざると皮脂膜となって肌表面で保湿や外的環境からのバリアとして機能します。
しかし何らかの原因によってこの皮脂の排出が妨げられると、肌の中に皮脂が蓄積します。すると常在菌であるアクネ菌がこの皮脂をエサとして増殖して、肌に炎症を起こして「ニキビ」になります。
大人ニキビと思春期ニキビの違い
思春期のニキビは成長ホルモンによる過剰な皮脂分泌が主な原因とされていますが、大人ニキビの原因の多くは不規則な生活習慣やホルモンバランスの乱れが主な原因とされています。
思春期ニキビとは
思春期ニキビの原因は主にTゾーンに見られる皮脂の過剰分泌です。生理的な原因となるため、対策としては洗顔できちんと皮脂を落とし、保湿をして肌バリアを整えることが重要です。
・主にできる部位:Tゾーン
・主な原因:ホルモン分泌による皮脂過多
大人ニキビとは
大人ニキビの原因は様々な要因により、角質が硬くなり(角質肥厚になり)皮脂が体外にうまく排出されないことにあります。また生理や睡眠不足などのホルモンバランスの乱れが起きると皮脂が過剰に排出されることも原因に挙げられます。
・主にできる部位:Uゾーン(あご、口周り)、首まわり
・主な原因:食事、飲酒、喫煙、睡眠不足、ストレス、生理、ターンオーバーの停滞など
大人ニキビの種類
ニキビの段階や部位によって対処法が異なってきます。あなたのニキビはどれに該当しますか?
・白ニキビ
皮脂が毛穴に詰まった状態。肌を凝視しても気づかないこともあるほど変化が少ないです。肌を触った時に小さな凹凸があり、痛みが伴わないものがこれに該当します。
特徴:目視では分かりにくい。触ると凹凸がある。痛みがない。
・黒ニキビ
白ニキビから時間が経過すると、毛穴の中の皮脂が表面に顔を出します。この皮脂が外気に触れると酸化するため、黒く見えます。(切ったりんごを放置しておくと色がくすむ現象と同じです)白ニキビと同様にこの段階も痛みを感じません。
特徴:黒い点々のように見える。痛みはない。
・赤ニキビ
毛穴の中で皮脂が溜まると、常在菌であるアクネ菌がこれをエサとして増殖します。するとアクネ菌は炎症を引き起こす物質を作り出せるようになるため、肌に炎症を作ります。
特徴:赤みと痛みを伴う。ぷくっと膨らんでいる。
・黄ニキビ
赤ニキビが進行すると毛穴の中で膿ができます。それが赤ニキビのてっぺんにできるため、見た目上黄色く見えます。また炎症の範囲も広がり、顔の赤みが増すことも特徴として挙げられます。
特徴:てっぺんが黄色い赤ニキビ。痛みと広範囲の赤みを伴う。
・紫ニキビ
黄色ニキビが進行すると膿と内出血が混ざり赤紫色に変化します。また炎症の範囲も大きく広がります。触ると芯のようなものを感じますが一般的にかゆみや痛みはないと言われています。自分の免疫が自分を傷つけているような段階であるため、セルフケアをするよりも皮膚科で診断・処方していただくことが望ましいとされています。
特徴:赤紫色の炎症が広範囲に広がっている。かゆみ、痛みはない
繰り返す大人ニキビの対処法
それではここで大人ニキビの原因についてもう少し具体的に考えていきましょう。
・ホルモンバランスを整える
ホルモンのバランスが崩れると皮脂が過剰に分泌されたり、肌のバリアが乱れて毛穴が詰まったりするため大人ニキビは引き起こされます。下記の生活習慣を改めて見直してみましょう。
・十分な睡眠を確保する
私たちは睡眠によってメラトニンというホルモンを分泌します。これは満腹中枢や睡眠習慣を整えると言われています。また、睡眠が生み出す抗酸化力はサプリメントや化粧品で摂取することができる抗酸化力を上回ると言われています。
肌に関しても同様で睡眠が足りていないと細胞の修復や再生がうまく行われません。そのためスキンケアを十分に行なっていても、ニキビを発症してしまうことも考えられます。
・飲酒を控える
お酒の主な成分であるアルコールは肌の健康と密接に関連しています。アルコールを摂取することで皮脂腺が刺激されるため、皮脂が多量に排出されます。
また特にビール、日本酒やカクテルなどのお酒は糖分を多く含みます。そして糖分の摂取は皮脂の分泌を促します。これまで書いてきたように皮脂はニキビの元であるアクネ菌の餌になるため、ニキビができやすくなります。
・生理前に優しいスキンケアに変更
生理前になると肌が敏感になり、皮脂の排出量も多くなります。肌の調子が大きく変化する方は特に生理前用にスキンケア用品を準備することをおすすめします。
生理はホルモンバランスに大きな変化をもたらすため、肌に優しい弱酸性の洗顔料や皮脂を吸収する製品を準備しておきましょう。また、生理だけでなく花粉の季節や日焼けで肌が敏感になるときにもそれらの商品を使用できることも覚えておきましょう。
・ターンオーバーの正常化
肌は基底層という内側で作られて、肌の表面である角質層というところから垢として排出されます。この一連の流れのことをターンオーバーと呼びます。
このターンオーバーが正常に働いていないと、不必要な角質が肌に溜まります。そしてこの不要な角質が毛穴に詰まると皮脂が外側に排出されずニキビとして成長してしまいます。
ニキビができる前や、白ニキビなどの肌が刺激を感じない状況であれば、角質ケア洗顔料などを使用してターンオーバーをサポートすることをおすすめします。ただし、赤ニキビのような刺激を感じる状態での使用は肌に負担をかけてしまうので皮膚科へ相談しましょう。
男性の大人ニキビ
男性の肌は女性よりも水分量が少ないだけでなく、皮脂の分泌量が多いと言われています。また硬いヒゲを剃るために肌に負担をかける機会が多いのでそれらを考えての対策が必要です。
・皮脂過多
思春期と変わらずオイリーな肌、それに伴うニキビに悩まされている方はまずは余分な油を落とす洗顔料の使用から初めてみましょう。
クレイ洗顔だと皮脂を吸着してくれるので皮脂が多い方におすすめです。しかしそれだとツッパリを感じるような状態であればオイルクレンジングをおすすめします。
メイクを落とすときに使用するクレンジングオイルは男性だとそもそも選択しない場合が多いですが、メイク=油であり、皮脂も同様に油であるためしっかりと過剰な皮脂にアプローチすることができます。
・カミソリ負け
硬いヒゲを毎日剃る方なら誰もが経験したことがあろうカミソリ負け。これは肌の必要な角質層まで無理やり削り取ることでケガをしている状態です。
すると本来からだを守っている角質層が傷付けられるため、皮膚は修復しようと皮脂の排出やターンオーバーを過剰に促します。このとき同時にしっかりとケアをしていないと肌が過剰にバリアを作るため、閉鎖されたニキビが育ちやすい環境が構築されてしまいます。
ヒゲ剃りは肌表面の毛だけを剃ることが重要です。そのためニキビだけでなく肌トラブルを防ぐために次のステップを行うように心がけましょう。
- 土台となる肌をしっかりと保湿すること
- 毛に水を含ませて柔らかくすること
- シェービング後にほてりや炎症を落ち着かせること
また男性は女性に比べて肌の水分量が少ないため肌が乾燥しやすく、ガサつきやすい傾向にあります。それに加えてヒゲ剃りで肌がダメージを受けると、肌は過剰に防御をしようとして角質層が硬くなっていき「角質肥厚」という状態になります。
すると外界からの影響は受けにくくなりますが、同時に内側から適切に汗や皮脂を排出することもできなくなります。結果的に皮脂が内側で堆積してニキビに繋がりやすくなります。
ニキビに合わせたスキンケア方法
ニキビがある状態では通常のスキンケアでも刺激に感じる場合があります。ニキビにはニキビに合わせたケアや予防ができるスキンケアをすることを心がけましょう。
ニキビはそもそも『尋常性ざ瘡』と呼ばれる一つの皮膚の病気です。そしてこれに対してはガイドラインが作成されており、何が有効なのか確立されています。ここではその内容を含みながら、セルフスキンケアで何ができるのかを説明します。
参照:尋常性痤瘡治療ガイドライン2017-日本皮膚科学会ガイドライン
ノンコメドジェニック済み化粧品を使用する
ニキビができやすい人、できている人は『ノンコメドジェニック』と記載されている商品を選びましょう。
コメドとは白ニキビやそれができる少し前のぷくっと膨らんだ状態のことを指し示します。この状態を作りにくくする化粧品がノンコメドジェニック化粧品です。
ノンコメドジェニックには『ノンコメドジェニックテスト済み』と『ノンコメドジェニック処方』があります。
『ノンコメドジェニックテスト済み』は第三者機関が人間の肌を使用して検証した結果、コメドができにくいと判断されたものです。
一方で『ノンコメドジェニック処方』は上記のような検証はされていない場合が多数です。そのため『ノンコメドジェニックテスト済み』の商品を選ぶことをおすすめします。
肌に刺激になりにくい弱酸性の洗顔料を使用する
ニキビができている状態は通常の肌バリアが保たれていないことが多いです。そのため、いつも使用している洗顔料では刺激に感じることがあります。
肌に負担をかけないために、弱酸性で肌に刺激になりにくいものを選ぶことをおすすめします。
一方でニキビは肌に皮脂が溜まっている状態なので、負担をかけないながらも、皮脂をしっかりと落とす洗顔を朝と夜の2回行いましょう。
角質ケアでターンオーバーを促す
ニキビの原因は主に皮脂の過剰分泌と角質肥厚が相まって、毛穴の中に皮脂が溜まってしまうことで引き起こされます。正常に皮脂が排出されていれば、ニキビができにくい環境を整えることができます。
角質ケアは洗顔の最後のステップで行います。通常の洗顔は肌の表面に付着した皮脂や汗、汚染物質などを洗い流します。そのため肌表面そのものである角質にアプローチすることは難しいです。
通常の洗顔にプラスしてこの角質ケアを行うことで、肌バリアが正常に保たれ、汗と皮脂を排出することができます。
ニキビに有効な成分を取り入れる
化粧品の中にもニキビに効果があるとされている成分があります。これらの成分も商品選択の参考にしてみてください。
- BHA(サリチル酸):角質肥厚などの古い角質を溶かして洗い流します。
- AHA(フルーツ酸):成分によって詳細は異なりますが、特徴はBHAと同じです。
- イオウ:イボなどにも使われるものであり、角質肥厚におすすめです。
- アラントイン:微弱な炎症の抑制が期待されます。
- グリチルリチン酸2K:医薬品では炎症やアレルギーに有効とされています。
油分を含まない保湿剤
ニキビの原因の一つが皮脂過多であるため、保湿で油を加えない方がいいような気がしますが、保湿は必ずしてください。
というのはそもそも肌は皮脂と汗をバランスよく排出して皮脂膜というバリアを形成するからです。そのため水だけでなく、油分である保湿剤を加えてこのバランスを調整する必要があります。
そうすることで肌の不必要な皮脂の排出を防ぐことが期待できます。
また保湿剤と言ってもオイルフリーの商品もあるので、そのような商品を用いて保湿を毎日行い、皮脂と水分のバランスを保ちましょう。
メイクアップでニキビを隠す
ニキビは肌へのダメージだけでなく、その見た目が気になるもの事実です。そのためメイクアップでニキビを隠す方が多いと思います。
もちろんこれはQOLを上げるためにおすすめの方法ですが、メイクアップ商品は基本的に油分を使用しているので可能であれば「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されているものを選択しましょう。
白ニキビに!ターンオーバーのサポートに最適◎【デイリーマイクロフォリエント】
- 容量 / 値段 74g / 9,350円(税込)
- 使用可能期間 約6ヶ月
- 特徴 米ぬかエキス、サリチル酸配合の酵素洗顔パウダー(角質ケア洗顔料)。お米由来酵素が余分な角質を取り除き、滑らかな手触りの肌に。肌に負担をかけすぎないので、毎日お使いいただけます。
使い方:洗顔後、濡れた手のひらにティースプーン半分ほどの量をとり、水を2~3滴加え、両手でこすり合わせます。
スクラブが少し残るくらいのペースト状にし、目周りをさけ、お顔全体になじませ、約1分間らせん状に優しくマッサージします。
その後ぬるま湯で充分に洗い流します。
赤いニキビを優しく洗い上げるクレンジングジェル【UCクレンザー】
- 容量 / 値段 250mL / 6,600円(税込)
- 使用可能期間 約3ヶ月
- 特徴 ゆらぎがちな肌のためのゲルクリームタイプのクレンザー。 敏感に傾きやすい肌をケアしながら、清潔な肌へ整えます。ふき取り洗顔としても使用できます。
使い方:100円玉くらいの量を手に取り、ぬれているお顔全体と首元になじませます。らせん状に優しくマッサージします。
ぬるま湯でしっかりと洗い流します。朝晩お使い頂けます。
備長炭の力で皮脂をしっかり吸着!【アクティブクレイクレンザー】
- 容量 / 値段 150mL / 6,600円(税込)
- 使用可能期間 約1.5ヶ月
- 特徴 過剰な皮脂や汚れをすっきりと取り除き、肌を健やかに導く、オイリースキンに欠かせないクレイクレンザー。クレイが過剰な皮脂を取り除き、炭が肌の汚れをすっきり吸着します。
使い方:クレンジング後、濡れた手のひらに10円玉大くらいの量をとり、濡れたお顔全体と首元になじませ、らせん状に優しくマッサージします。その後ぬるま湯でしっかりと洗い流します。
脂性肌に嬉しい!オイルフリー保湿剤【アクティブモイスト】
- 容量 / 値段 50mL / 7,260円(税込)
- 使用可能期間 約1ヶ月
- 特徴 軽い感触のオイルフリーモイスチャライザー。 肌をなめらかに整え水分を補給し、肌本来の健やかな状態へ整えます。
使い方:化粧水又は美容液の後、お顔が湿っている状態で、パール粒1~2個くらいの量をお手元に取り、お顔全体と首元になじませます。美容液と混ぜてお使いも頂けます湯でしっかりと洗い流します。
紫外線でニキビを悪化させない、ノンケミカルUVケア【インビジブル フィジカル ディフェンス SPF30】
- 容量 / 値段 50mL / 8,250円(税込)
- 使用可能期間 約2-3ヶ月
- 特徴 素早く肌になじみ軽い感触のノンケミカル処方の日やけ止めクリーム。 UVA、UVBに加え、ブルーライトからも肌を守ります
- 。SPF30, PA+++
使い方:保湿剤の後、パール粒1~2個分を指先に取り、お顔全体と首元に優しくなじませます。効果的に紫外線を防ぐためには、定期的な塗り直しをお勧めします。メイク下地として、また単体でもご使用いただけます。
インビジブルフィジカルディフェンス SPF30の商品詳細はこちら >>>
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