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「テカリが気になるから保湿は控えている」「洗顔を何度もして皮脂を落としたい」――脂性肌にお悩みの方は、こうしたケアを実践していませんか。実は、こうした"常識"こそが皮脂の過剰分泌を招いている可能性があります。この記事では、皮膚科学の知見に基づいて脂性肌にまつわる誤解を解き、皮脂バランスを整えるための正しいスキンケア習慣をご紹介します。
脂性肌の本当の原因 — 皮脂が過剰になるメカニズム
脂性肌の主な原因は、遺伝的要因、ホルモンバランス、そして誤ったスキンケアによるバリア機能の乱れです。皮脂は本来、肌を外部刺激から守る大切な役割を担っていますが、過剰な洗顔や保湿不足によって肌が「水分不足」と感じると、かえって皮脂を多く分泌する悪循環に陥ります。

皮脂腺は顔のTゾーン(額・鼻・あご)に集中しています。日本皮膚科学会の知見によれば、皮脂の分泌量は季節や年齢、生活習慣によっても変動します。たとえば、気温が高い夏場には皮脂分泌が活発になり、睡眠不足やストレスもホルモンバランスを介して皮脂量に影響を及ぼします。
大切なのは、「皮脂=悪者」ではないという認識です。皮脂は肌表面に薄い膜をつくり、水分の蒸発を防ぎ、外部からの刺激を緩和しています。問題は「過剰な皮脂」であり、その根本原因にアプローチすることが、テカリやべたつきのない肌への第一歩です。
知っておきたいポイント
肌の水分量と皮脂量は別のものです。「オイリーなのにカサつく」という方は、水分が不足して皮脂が過剰な「インナードライ」の状態かもしれません。日本皮膚科学会雑誌でも、皮脂過多の肌は角質層の水分保持機能が低下しているケースが報告されています。
脂性肌にまつわる5つの誤解と真実
脂性肌ケアでよくある誤解には、「保湿は不要」「洗顔回数を増やすべき」「油分ゼロが正義」などがあります。これらはいずれも皮膚科学的根拠に乏しく、かえってトラブルを招く可能性があります。
| よくある誤解 | 皮膚科学的な真実 | 正しいアプローチ |
|---|---|---|
| 保湿は脂性肌に不要 | 保湿不足は皮脂過剰分泌の原因になる | オイルフリーの軽い保湿剤で水分補給 |
| 洗顔は1日3回以上すべき | 過度な洗顔はバリア機能を損なう | 朝晩2回、やさしい洗顔料で丁寧に |
| 油分は一切避けるべき | 適度な油分は肌の保護に必要 | ノンコメドジェニックの製品を選ぶ |
| 角質ケアを毎日すべき | 過度な角質ケアは炎症・皮脂増加を招く | 週2-3回の穏やかなエクスフォリエーション |
| 日焼け止めはべたつくから不要 | 紫外線ダメージは皮脂分泌を乱す | 軽い使用感のSPF製品を毎日使用 |
それぞれの誤解をもう少し詳しく見ていきましょう。
誤解1: 保湿は脂性肌に逆効果
「べたつくから保湿クリームは塗らない」という方は少なくありません。しかし、保湿を省くと角質層の水分が不足し、肌は「うるおいが足りない」と判断して皮脂を増やそうとします。日本皮膚科学会も、すべての肌タイプにおいて適切な保湿の重要性を示唆しています。脂性肌にはオイルフリーの軽いテクスチャーのモイスチャライザーが適しています。
誤解2: 洗顔回数は多いほど良い
1日に何度も洗顔すると、肌に必要な皮脂まで奪われます。バリア機能が低下した肌は外部刺激に弱くなり、かえって皮脂の過剰分泌を招きます。朝と夜の1日2回、やさしいジェルタイプの洗顔料で十分です。
誤解3: 油分は一切避けるべき
スキンケア製品の油分をすべて排除する必要はありません。適度な油分は角質層の保護に役立ちます。大切なのは、毛穴を詰まらせにくいノンコメドジェニック処方の製品を選ぶことです。
誤解4: 角質ケアは毎日すべき
角質ケアは余分な皮脂や古い角質を除去する効果がありますが、やりすぎは禁物です。肌への過度な刺激は炎症を起こし、皮脂分泌がさらに活発になることがあります。穏やかな酵素洗顔を週2〜3回取り入れるのが理想的です。
誤解5: 日焼け止めはべたつくから不要
紫外線は肌のバリア機能を損ない、環境省の紫外線環境保健マニュアルでも指摘されているように、長期的な肌ダメージの原因となります。紫外線ダメージは皮脂分泌のバランスを乱す要因の一つです。近年は軽い使用感のSPF製品が多く、脂性肌の方も快適にお使いいただけます。
皮脂バランスを整えるスキンケア習慣

脂性肌のスキンケアで大切なのは、「落としすぎない洗顔」「水分重視の保湿」「定期的な穏やかな角質ケア」の3つの柱です。皮脂を敵視するのではなく、水分と油分のバランスを整えることが健やかな肌への近道です。
朝のケア: やさしいジェルクレンザーで余分な皮脂を落とし、化粧水で水分を整えてから、オイルフリーのモイスチャライザーで軽く保湿します。最後にSPF製品で紫外線対策を忘れずに。
夜のケア: メイクや日焼け止めをしっかり落とすためにプレクレンズを行い、その後ジェルクレンザーで洗顔します。化粧水のあと、夜はやや保湿力のあるモイスチャライザーで肌をいたわります。
週2〜3回のスペシャルケア: 酵素パウダーを使った穏やかなエクスフォリエーションで、古い角質や余分な皮脂をオフ。洗い上がりのつるんとした肌触りを実感していただけるはずです。ただし、肌に刺激を感じたらすぐに使用を控え、頻度を減らしてください。
生活習慣も大切です
スキンケアに加えて、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動が皮脂バランスに影響します。厚生労働省の生活習慣に関する情報も参考にしてみてください。糖質や脂質の過剰摂取を控え、ビタミンB群を意識的に摂ることで、体の内側からも皮脂バランスを整える助けになります。
ダーマロジカの皮脂ケアアイテム
世界中のスキンセラピストが信頼するダーマロジカの製品の中から、脂性肌の皮脂バランスを整えるケアに寄り添うアイテムをご紹介します。
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アクティブ モイスト
オイルフリーの軽やかなテクスチャーで、脂性肌にも心地よくお使いいただけるモイスチャライザーです。レモン果皮エキスやゴボウ根エキス(いずれも整肌成分)が肌のキメを整え、キュウリ果実エキス(保湿成分)がうるおいを与えながら肌を落ち着かせます。べたつきのない軽い仕上がりで、皮脂バランスを整えるデイリーケアに寄り添います。
製品を見る →あわせて使いたいアイテム
アクティブ モイストの前に角質ケアを組み合わせることで、毛穴の詰まりや古い角質によるざらつきにアプローチしやすくなります。週2〜3回の特別なケアとしてお取り入れください。
脂性肌以外の肌悩みについても知りたい方は、肌悩み別スキンケアガイドもあわせてご覧ください。
よくある質問
脂性肌なのに保湿は本当に必要ですか?
はい、必要です。保湿を省くと肌の水分量が低下し、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌される悪循環に陥ります。オイルフリーで軽いテクスチャーのモイスチャライザーを選び、水分をしっかり補うことで皮脂バランスが整いやすくなります。
脂性肌の洗顔は1日何回が適切ですか?
朝と夜の1日2回が基本です。それ以上洗顔すると、肌のバリア機能に必要な皮脂まで除去されてしまい、かえってテカリの原因になります。やさしいジェルタイプの洗顔料を使い、ぬるま湯で丁寧にすすぐのがポイントです。
脂性肌とインナードライ肌の違いは何ですか?
脂性肌は皮脂も水分も多い状態ですが、インナードライ肌は皮脂は多いものの角質層の水分が不足している状態です。見た目はテカリやべたつきがあるのに、洗顔後につっぱり感がある場合はインナードライの可能性があります。保湿を見直すことで、どちらのタイプも肌の調子が整いやすくなります。
まとめ
脂性肌のケアは「皮脂を取り除く」ことではなく、「水分と油分のバランスを整える」ことが本質です。保湿を怠らない、洗顔は1日2回まで、穏やかな角質ケアを定期的に取り入れる――こうした正しい習慣を続けることで、テカリやべたつきの少ないすこやかな肌を目指せます。
ダーマロジカのスキンセラピストは、一人ひとりの肌に合わせたケアをご提案しています。まずはフェイスマッピングで、あなたの肌の状態を詳しく知ることから始めてみませんか。